在学中に100冊の本を読もう

2007年02月01日

「古道具 中野商店」川上弘美/新潮社

えび子(14冊目/評価4)
すごくおもしろかった。短篇集も良いけど、「センセイの鞄」みたいに長編もやっぱり良いなぁ。読む人の年齢によって、引き寄せられるポイントが違ってくる本だと思う。川上さんの作品に共通するキーワードは、「死」と「恋愛」と「日常」だと思う。非日常的な話も多いけど、川上さんの描く日常は本当にリアルで、大体が少しさびしい感じがすると思った。「中野商店関係」の人々は、それだけで何か特別な資格を持っているように見える。周囲で起こる出来事もすべて閉ざされた世界の中で起こるだけで、決して外へ出て行かないところが、この本の持つ独特の世界を作り出しているような気がした。最後は少しジーンとして、「良かったなぁ」としみじみ思った。
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2007年01月31日

「博士の愛した数式」小川洋子/新潮社

クロ(6冊目/評価4)
現時点からきっかり80分より前のことが記憶から消えていくというのは、どんな気分になるものなのだろうか。事故に遭って以来、80分しか記憶が保てなくなった博士と、その家の家政婦、家政婦の息子。この3人の触れ合いを中心に話は進んでいく。普段は数字と子どもにしか愛情を示さない博士だが、彼のエピソードがわかるたびに、彼に魅かれていくだろう。博士と”ルート”の会話には、思わず笑ってしまう。
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2007年01月30日

「伊達政宗 2」山岡荘八/光文社

梗耶(18冊目/評価3)
二巻は、時の天下人・豊臣秀吉との絡みがメインです。当時強力な力を持つ秀吉に臆することなく、堂々と、時には策略を持って挑む正宗は、読んでいて楽しいです。個人的には、奥さんを人質に差し出せと秀吉に言われても二つ返事でOKし、悲しむ奥さんをポジティブな考えで巧みに説得するエピソードが好きです。彼の「ものの考え方」についての一面が見えます。そして、秀吉に謀反の疑いをかけられ、あわや絶体絶命かと思われたときも、「ただでは死なない」という戦国武将らしさを見せてくれます。
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「今週、妻が浮気します」Goanhead & CO/中央公論社

ゲラ(11冊目/評価2)
インターネットでの質問にユーザーが匿名で答え、その質問者がまたその返事をした文章を書籍としている。今週妻が浮気をするのに、毎日ネットで見知らぬ人の助言を聞き、答えている質問者の姿を想像したら、本を読みながら笑えてきた。読んだ次官は無意味に感じたけど、なぜか心に残り、おもしろかった。
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「火車」宮部みゆき/新潮社

ゲラ(12冊目/評価5)
ミステリーと推理小説の狭間、現代の社会病理。宮部みゆきは、自分のスタイルと社会を織り交ぜる天才なんだと思った。どんな人でも、いつ火の車になるかわからない・・・。少し恐ろしくなる作品でした。
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2007年01月29日

「2099恐怖の年 結末の日」ジョン・ピール/偕成社

桜城(24冊目/評価5)
2099年、全世界がコンピュータで管理されるようになっていた。当然、コンピュータがダウンしないよう様々な対策は取られていたが、そのセキュリティを上回るウイルスが一人の少年の手によって作り上げられる…!クローン人間なども出てくる、近未来のSF小説。時々コンピュータ関係の専門用語も出てくるが、逐一解説してあるので大丈夫。ハッカーと警察が繰り広げる追逃物語。
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「ブラフマンの埋葬」小川洋子/講談社

えび子(13冊目/評価2)
ブラフマン=謎 という名前の通り、ブラフマンがどのような生物なのか最後までわからない。小さいイノシシのような動物をイメージして呼んだが…語り手が好きな娘はどうしても好きになれなかった。自分が死なせた動物の埋葬なんだから、出席すべきだと思った。
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「いつかパラソルの下で」森絵都/角川書店

ちびっこ@(9冊目/評価4)
異常なほど厳格な父に育てられた私は、20歳になり家を飛び出してからも父を恨み続けた。父の事故死後、父の生まれ育った環境を知る。何もかも父のせいにしてきた私は、本当は自分の心が弱かったことを悟る。人生や自分について考えさせられる本です。
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2007年01月26日

「死神の精度」伊坂幸太郎/文藝春秋

雇われ兵士(33冊目/評価5)
マイペースでちょっと天然気味、やっつけ仕事は嫌いだけどそれほど仕事に興味はなくて、ミュージックをこよなく愛する。そんな死神が出会った6つの物語が書かれた短篇集です。
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「うちのカメ」石川良輔/八坂書房

ゲラ(10冊目/評価3)
昆虫学者の作者がカメを飼い始め、カメが死ぬまでの記録です。カメは猫と同じくらいの知能があると言われている。しかしカメは猫と同じくらいかわいいということは、あるはずがないと思っていた。しかし違っていた。この本を読むと、誰しもカメを飼いたくなると思います。
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